2024-2025年度 会長 杉浦栄二
2024-2025年度 会長 杉浦栄二

「ロータリアンよ 寛容であれ」

 ロータリー・クラブが誕生し119年が経ち、200ヶ国以上に広がり、37,000を超えるクラブ数、120万を超える会員数となっており、奉仕の理念が私達にいかに必要で魅力のあるものかと想像できます。そのようなクラブに入会でき、先輩諸兄に多くの事を学ぶ事が出来ました事に、心より感謝を申し上げます。

 国際ロータリー2024-25年度 ステファニー・アーチック会長は、会長テーマとして「ロータリーのマジック」(The Magic of Rotary)を掲げ、多くの人びとを救うロータリーの力を認識して、これをさらに広げるよう呼びかけました。
 また、ロータリー平和フェローシップの活動を、ともに学ぶ機会とするよう促し、各地区でのソサエティの創設などで、ポリオ根絶へ全力を尽くすよう求められました。そして、継続と変化のバランスを取ることの必要性も強調し、どちらもロータリー行動計画の原動力であると述べられております。
 特に、「私たちは、バランスを取るという難題に直面しています。自分たちを変えつつも、自分たちの真の姿に忠実であり続けなければなりません」という言葉は、急速な変化を繰り返す時代だからこそ、とても大切な言葉であると感じております。

 2760地区 2024-25年度 吉川公章ガバナーは、地区方針として「魅力ある例会 持続可能な奉仕活動 成長するロータリー ~行動計画 4つの優先事項にそって戦略計画を~」を掲げ、ロータリーのビジョン声明である「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取り合って行動する世界を目指しています。」を実現するために、「4つの優先事項」に沿った活動を行うように望まれました。


1.Impact その活動を終了しても社会にインパクトのある効果が持続しているか
2.Reach 活動が広がっており会員基盤の広がりがあるか
3.Engage ロータリーの会員や全てのロータリーファミリーの関わりが促されているか
4.Adapt 新たな活動のための変革に適応できているか


 当クラブは、100人を超えるクラブであり、特に運営・活動・親睦には社会の変化、国際ロータリーの変化、地区の変化を柔軟に受け入れていかなければなりません。ステファニー・アーチック会長が述べられた、「私たちは、バランスを取るという難題に直面しています。自分たちを変えつつも、自分たちの真の姿に忠実であり続けなければなりません」とは、まさにその通りであり、その為の行動には吉川公章ガバナーの述べられる方針が大切と考えます。
 世界は、主義の違いによる紛争、また、コロナ禍や未経験の大災害に見舞われ、国家間の長年にわたり築かれてきた相互システムは再構築が急がれております。日本も大きな影響を受け、経済や生活の様式までも変化を繰り返しています。
そんな時代だからこそ、私達は大きな変化に柔軟に対応しなければなりません。ロータリーの本質を見失わず、四つのテストに照らし合わせながら、当クラブに必要なことを共に見つけましょう。前年度で取り入れた、幾つかの新たな試みは、光明であります。取り入れて、修正し、拡大し、形にしていくことが大切であり、それを行う一年としたいと考えます。
 そこで、皆様にお願いがあります。ロータリーは、経験を持つ人材の集団であり、定款と規則があり、奉仕の理念を学び行動に結びつける場であり、組織を支える優れたシステムを持つ団体です。しかしそれ故に、変化の起きる状況では、「自己の欲求」と「他者への奉仕」に矛盾が起こり易く、時に殺伐とします。だからこそ「バランスをとる」ことが重要であります。
 創設者であるポール・ハリス氏の言葉に「友情はロータリーを築く岩のように堅固な土台であり、寛容の精神はロータリーを結びつけるものです」とあります。ロータリアンにとって最も大切なことは、「善意」「友情」「寛容」であり、ロータリーの変化を可能にするのは「寛容の心」があっての事と納得できます。ルールを守らないことに寛容であれとは言いません。ロータリーの「寛容」とは、「許すこと」より「相手への思いやり」の意味が強いと感じます。それがなければ楽しさも喜びも嬉しさもないのです。

今年度は下記の行動目標を掲げ、実りある一年にしてまいります。
皆様方のご理解とご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

○「寛容の心」を大切にしましょう
○親睦による信頼関係の向上により、楽しさを増やしましょう
○会員の活躍の機会を増やし、活性化を進めましょう
○公共イメージを高める活動を行いましょう
○地区・他クラブを知り、当クラブの未来を考えましょう
○全ての例会で「四つのテスト」を、皆様と唱和したいと思います